先日、2020年の締めくくりとして、大晦日の夜に東急ジルベスターコンサートへ行ってきました。
毎年、テレビ東京系列で大晦日の23時半から放送されているので、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。今回初めてチケットを入手することができ、行く前からワクワクしていました。
コロナ禍で、JRや東京メトロの終夜運転も中止となる等、直前まで行くか迷ったところもありましたが、座席の数が50%に抑えられていたり、感染対策を徹底しているという話を聞いていたので、行くことにしました。
TVで見ていた、例年とは少し違う東急ジルベスターコンサートでしたが、とてもとても楽しく過ごすことができました。
1.カウントダウンの曲は、交響曲第5番「運命」第4楽章
今年のカウントダウンの曲は、ベートーヴェン生誕250周年ということもあり、交響曲第5番「運命」の第4楽章が選ばれました。
「運命」の第1楽章、低音から始まるジャジャジャジャーン♫の曲調は、聞けば誰もが知っている有名な曲。その「運命」の第4楽章は、第1楽章に比べると明るい曲調で、新年を迎えるのにピッタリです。
曲の終わりと同時に新年を迎える瞬間は、毎年ドキドキします。
2.会場は渋谷Bunkamuraオーチャードホール
2020年の渋谷は、カウントダウンイベントが無いとはいえ、たくさんの人で賑わっていました。人の多いスクランブル交差点を避けて、地下から文化村通りへ出て、東急本店横のBunkamuraへ行きました。
途中、たくさんの警察車両を見かけました。あとから聞いた話によると、カウントダウンイベントは無くとも、深夜にスクランブル交差点付近の封鎖を行っていたようです。
2.安心して鑑賞するための対策
22時の開演に合わせて、21時半頃会場へ着きました。
会場へ入場する前に、いくつかの感染対策を実施しました。
まずチケットへ、氏名と、電話番号の記入。
続いて、入場時の検温と消毒。
最近、消毒液で手荒れがひどいので、こういう時に傷が染みて大変です(汗)
会場内のロビーへ入ると、外と変わらぬ寒さ。
なぜかと見回してみると、開けられるドアを全て開放して換気をしていました。
どうりで寒いはずです。
また、こういったクラシックのコンサートは、入り口で係員の方が当日のプログラムを配布していますが、今回は個々に取っていく方式に変更になっていました。
テレビ東京系列での放送ということもあり、キャラクターのナナナシールもありました。
会場は、中でのマスク着用、クロークの使用不可、ビュッフェ営業休止等々、このご時世ならではの会場作りとなっていました。
ビュッフェは行ってみたかったので、少し残念です。
演奏が行われるオーチャードホール内の撮影はNGでしたが、実際に入るとTVで見たままの装飾がされており、ワクワクしてきました。
4.22時開演、放送前から魅了されます
東急ジルベスターコンサートは、第1部と第2部に分かれており、テレビ東京系列での放送が始まるのは、第2部からになります。
22時から23時は、会場にいる人のみ味わえる演奏です。
【第1部】
ベートーヴェン:『エグモント』序曲
芥川也寸志:弦楽のためのトリプティーク 第1楽章
ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
ベートーヴェン :交響曲第7番 第1楽章
ベートーヴェンの交響曲第7番は、上野樹里さん主演で放送されたドラマ、のだめカンタービレの曲として有名ですね。
第1部が終わると、30分ほどの少し長めの休憩がありました。この間にビュッフェへ行って軽食を取るのが、いつもの楽しみ方のようですが、今回はスペースのみ開放されていました。
みなさん各自持ってきた軽食を取っていました。
2.第2部はTV放映開始!TVとコンサートの融合が面白かった
そして、放送が始まる第2部。TV放映が始まる23時半の10分ほど前から席に戻ってきました。TVでは孤独のグルメ年末スペシャルで、五郎さんが年越し蕎麦を食べている時間です^^
第1部から登場している司会の、テレビ東京アナウンサーの狩野舞子さんと、俳優の別所哲也さんが、改めて登場し、いつものコンサートとは少し進行が異なる旨、案内されていました。
TV放映向けに、孤独のグルメが終わった後に流れる番宣をリアルタイムで間近で見たり、スタッフさんの「CM入りましたー!」「本番まであと30秒ー!」という声が飛び交う現場で、TVに参加している気分になりました。
TV放映が始まった第2部の曲目はご覧の通り。
【第2部】
モリコーネ:『ニューシネマパラダイス』より
小曽根真:Gotta Be Happy
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第1楽章より
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章
シュトラウスⅡ:ポルカ「雷鳴と電光」
リモート合唱:レ・ミゼラブルより「民衆の歌」
ピアソラ:リベルタンゴ
小曽根真:「No Siesta」オーケストラ版
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 第1楽章
ストラヴィンスキー:『火の鳥』より「子守唄」「終曲」
第2部も最初から最後まであっという間でした。
カウントダウンの「運命」第4楽章が、第2部の序曲と言ってもいいくらい後半も盛りだくさん。
「運命」の第4楽章は、観客にも、新年までの時間が表示されていました。現場にいると、よりドキドキ・ワクワクしながら聴いていました。今年は静かに新年を迎えるという名目で、いつものように舞台の両サイドから紙テープのキャノン砲の発射はなし。
演奏の終わりと同時に拍手の嵐で、素晴らしい新年の迎え方でした。
名物となっている、東京フィルのみなさんの仮装も間近で見ることができ、楽しかったです。現場で見てると、「あ、そんなところに隠してあったの!?」とか。
別所哲也さんと、一般公募で選ばれた方をリモートでつないで行う、レ・ミゼラブルの民衆の歌は、本当に素晴らしく感動しました。後から録画も見返しましたが、カウントダウンの次に、現場で聞けて良かった場面でした。
ピアソラのリベルタンゴに合わせて、東京バレエ団の上野水香さんとブラウリオ・アルバレスさんが披露してくれた踊りも、なかなか見る機会が無いので良かったです。
3.ラデツキー行進曲を会場ならフルで聴ける!
第2部ラストの『火の鳥』より「子守唄」「終曲」で、TVではスタッフのエンドロールが流れ始め、曲の終わりと同時にCMになります。
会場ではこの後、アンコールとして、シュトラウスのラデツキー行進曲の演奏が始まります。今回の指揮をつとめた沼尻竜典さんの手拍子に合わせて、観客も大なり小なり手拍子を行い、楽しく終演に向かいました。
最後、ラデツキー行進曲が終わると同時にTV放映も終わり、ジルベスターコンサートも終演しました。
4.まとめ
人生で1度は行きたいと思っていた、東急ジルベスターコンサート。
毎年の風物詩にしたいくらい素晴らしい時間でした。TVで視聴しているよりあっという間に時間が過ぎていきました。
実は今回、新年を迎えるキャノン砲が楽しみの1つでもあったので、無かったのは少し残念。今のこの状況が落ち着く頃に、また行ってみたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。